注文住宅におすすめの素材とは?理想の住まいを実現するヒント
世界にたった一つのオリジナル注文住宅を建設するのであれば素材にもこだわりたいと思います。そもそも家の構造としては木、鉄、コンクリートでできていますが、コストの順番で言うとコンクリート、鉄、木という順番になります。コストを抑えるために木での工法を選択されることが多いですが、一方で唯一の自然素材でもあるのです。
注文住宅におすすめの素材とは
日本では古来より木材を使った建築物が多く、戸建に関しては今でも圧倒的に木造の割合が多いです。
では日本で注文住宅を建てる場合にどのような素材を選べば良いのかというと、どのような家にしたいかで変わってきます。例えば、地震に強い家にしたいという方や家族や環境に優しい家にしたいという方など人それぞれ家づくりにおける重要ポイントは違います。
とはいえ一般の方にはどのような素材を選べば良いのかがまったくわかりませんので、注文住宅で失敗したくないというお考えの方には自然素材をおすすめしています。ここ最近、注文住宅で注目となっている自然素材ですが、ここでは自然素材について解説したいと思います。
自然素材とは?
自然素材という言葉は聞き馴染みがあるかもしれませんが、ではなぜ自然素材を使用すると注文住宅で失敗しないのかと疑問に感じた方もおられるでしょう。
自然素材とは、その名の通り自然そのもの素材のことを指します。
自然素材の主な特徴としては調湿作用にも優れているので夏の湿気の多い時は水分を吸収し、冬のような乾燥しているときには水分を放出する働きによって、家を快適な湿度に保つことができことやシックハウス症候群やアトピーなどのアレルギー症状の心配がいらないということです。
自然素材を使った注文住宅のメリット・デメリット
ここまで自然素材についてご説明してきましたが、自然素材にもメリット・デメリットは存在します。ここからは「見た目がカッコいい」「価格が高い」といった一般的なものから意外なメリット・デメリットまでご紹介します。
メリット
有害物質がほとんどでない:自然素材を使用することによって化学物質過敏症やシックハウス症候群、アトピーなどの心配が少なくなりますので肉体的な不安が減ります。
断熱効果・調湿効果がある:自然素材によっては湿気の吸湿・放湿がおこなわれ、調湿効果を発揮してくれます。無垢を床材で使用することで梅雨時でも床が湿気でベタベタしないといった効果があります。日本では高気密な住宅が多いので、冬場は結露で悩まされることが多いです。しかし、天然素材が調湿をしてくれることで結露を軽減することも期待できるのです。
自然にも優しい:自然素材は既にこの世に存在している時点で素材としてほぼほぼ出来上がっています。そのため製品化するときに使用するエネルギーが非常に少ないことが特徴です。さらには廃棄する場合にもそのまま雨ざらしにしておくだけで微生物たちが勝手に分解して土に還してくれるので、環境に負担をかけることなく処分をすることができます。
デメリット
アレルギーを発症する場合がある:メリットにあるように有害物質は出ませんが人によっては稀にアレルギー反応を示す場合もあります。
湿度によって変形することもある:先ほど同様にメリットであると同時にデメリットも少なからず存在します。
調湿効果があるということは湿気を吸収しますので、梅雨時期などの湿気が多い時には材料もたくさんの湿気を吸い込むことにより、伸びることがあります。また、その逆もあり湿気を吐き出し過ぎることで縮むことがあるので、この伸び縮みを繰り返すことで、捻じれや割れが発生する恐れがあります。
理想の注文住宅を実現するために選びたい自然素材
自然素材の種類はたくさんありますが、注文住宅で使用されている代表的な素材について紹介いたします。
漆喰
主に壁に塗る塗料として使用されています。
漆喰とは石灰石を原料とする消石灰からできた素材のことですが、空気中の二酸化炭素を少しずつ吸収して固まる特徴をもっています。さらには不燃と調湿機能を兼ね備えた素材であるため乾燥、湿度、防火対策としても有効な素材です。
無垢材
この無垢材については、ホームセンターでも多く取り扱っている素材なのでご存じの方もおられるかもしれませんが、天然の木材をカットしたものです。
化学物質を使用していないので万が一火事になった際でも有毒物質が発生しません。また、断熱性や湿度調整も高く質感も良いためフローリングに使用されることが多いです。
スギ
この言葉を聞くと花粉症の方は鼻がむずむずするかもしれませんが、スギは戦後に農林水産省が植林事業として推進してきた経緯があり、今では国を代表する木材の一つです。
スギは成長が早く森林サイクルを続けやすいこと以外に、軽くて柔らかく加工がしやすいので床材だけでなく内装建具としても使用されます。
ヒノキ
ヒノキを前面に打ち出す建築メーカーがあるぐらい日本では馴染みのある高級素材です。
高級旅館などではヒノキ風呂としても人気がありますが、最大の特徴は癒し効果のある独特の香りではないでしょうか。また、強度や耐久性に優れ、湿気やシロアリにも強いことから住宅の構造材として採用されることもあります。
また、強度や耐久性に優れており、湿気やシロアリにも強いことから住宅の構造材として採用されることもあります。その他、熱伝導率が低く断熱効果もあるなど高い価格に対する見返りは非常に大きいです。
まとめ
自然素材は所有欲が満たされるだけではなく数多くのメリットが存在していますが、一方でデメリットもメリットの延長線上に多く存在することがあります。自然素材だけに限った話ではありませんが、素材ごとに特徴やメリット・デメリットが存在しますので各素材について正しく理解をすることで失敗しない家づくりが実現できます。自然素材は決して安い買い物ではないですが、使い方によっては末長く使うこともできますのでしっかりとご検討下さい。