注文住宅に設置するお風呂選びのポイントについて解説!
注文住宅の魅力は、自由な設計やデザイン、お気に入りの設備を選んで自分好みの家を作れること。なかでもお風呂は、一日の終わりにその日の疲れを取る癒し空間なので、こだわって作りたいという方も多いのではないでしょうか。そんな方のために、この記事ではお風呂選びを成功させるためのポイントをご紹介します。
もくじ
浴室のタイプごとの特徴
注文住宅のお風呂のタイプは、主に3つあります。
ユニットバス(システムバス)
ユニットバスとは、必要なパーツを工場で作り、現場で組み立てて仕上げるバスルームです。多くの一般住宅で採用されているタイプのお風呂になります。防水性や清掃性などの品質が安定している点が特徴です。工場で一気にパーツを作ることでコストが抑えられ、工事期間が短いというメリットがあります。
ハーフユニットバス
床、浴槽、壁下部までがパッケージになっており、そのほかは自由に選択できるバスルームです。ユニットバスと同様に品質が保たれながら、天井や壁の上部では自分の好みデザインを取り入れられるのが特徴になります。ただし、選ぶ素材などによってはお手入れの手間がかかったり、設置工事が複雑になったりするケースも見られるので注意が必要です。
在来バス
在来バスは、デザインや広さ、素材に至るまですべてを自由に選択できるオーダーメイドのバスルームです。ユニットバスやハーフユニットバスよりコストはかかりますが、とことんこだわったバスルームを作れる点が魅力になります。
注文住宅のお風呂選びでよくある失敗
お風呂選びを失敗するポイントには、いくつかのパターンがあります。よくある失敗例を4つご紹介します。
スペースが合っていない
家の間取りを考えるとき、リビングやキッチンにこだわって、お風呂は後回しにしていませんか?気づいたときには、お風呂に使うスペースが狭くなってしまったということもあるので、注意が必要です。逆に、お風呂は快適にしたいと思い、湯船を大きくし過ぎるのもあとから後悔することになる場合があります。湯船が大きければ貯めるお湯も多くなるので、水道代やガス代にも影響することを忘れないようにしましょう。
使わないオプションを付ける
カタログを見ていると、魅力的なオプションが数多くあります。たとえば、浴室テレビ。お風呂でゆっくり映画を観るなんて優雅な光景を想像すると、あったらいいなと思いますよね。しかし、お風呂でテレビを見ると長湯になりやすく、次の人が入れなくなってしまいます。ミストサウナやジャグジー機能も、最高のリラックスになりそうですが、使い機会は少ないという声もあるようです。魅力的に思えるオプションがあっても、生活の中で本当に必要なのか、一旦冷静になって考える必要がありそうですね。
湿気がこもる
お風呂の悩みといえば湿気。窓をあけて換気してもカビに悩まされる方も多いことでしょう。水はけや換気機能が悪いと、カビや石鹸カスなどの掃除が大変になるばかりです。換気扇や乾燥機能などの設置も、検討が必要なポイントになるでしょう。
汚れが目立つ
カタログや展示場にある、スタイリッシュでおしゃれなお風呂に憧れますよね。しかし、色や素材によっては、意図せずに汚れが目立つ種類があります。たとえば、黒の壁や湯船。黒は、石鹸カスや水垢が目立ちます。汚れが目立ち過ぎない色や素材を選ぶことも、長い間快適に利用するためのポイントかもしれません。
注文住宅に設置するお風呂選びのポイント
ここでは、お風呂を快適にするために注目するポイントをご紹介します。お風呂を検討するときにぜひ参考にしてみてください。
家の間取りとお風呂の方角
東西南北どの方角にお風呂を設置するかで、日当たりが大きく変わってきます。日当たりがいいと、明るさはもちろん湿気がたまりにくいのでカビ対策にも有効です。浴室と隣接して、脱衣所や洗面所を設置する場合も多いでしょう。リビングやキッチンとの動線も意識した配置にするのがおすすめです。
窓の有無
お風呂に窓があるのとないのとでは、換気に大きな差が出ます。カビが発生しない清潔な空間を保つためにも窓の役割は大きいといえるでしょう。ただし、同時に防犯対策も必要になるので、窓を設置する位置や大きさもよく考える必要があります。
使用する素材
お風呂に使われる素材によって、特徴はさまざまです。たとえば、人工大理石やホーローのお風呂はカビが発生しにくく、汚れもつきにくいという特徴があります。お風呂のコンセプトが決まったら、お掃除の手間なども考えながら慎重に選んでいきましょう。
オプション機能
ワンランク上のリラックス空間にするには、オプションをうまく利用することも大切です。しかし、初期費用がかかることや、日常生活の中で使用する機能かどうかなどを含めて判断する必要があります。
バリアフリー対応
長く住む住宅は、自分たちの未来のことも考えて設計する必要があります。段差を少なくしたり、入口を引き戸にしたりなど。バリアフリーを意識することで、20年30年先の未来も快適に過ごせる可能性が広がるでしょう。
まとめ
この記事では、注文住宅のお風呂選びについて解説しました。お風呂のタイプにより特徴はさまざまです。コストや工事期間、選択できる範囲などが異なります。事前にどんなお風呂にしたいか具体的にイメージし、優先するポイントを決めておくとスムーズに決められるでしょう。お風呂は、1日の疲れをゆっくり癒す空間です。今回ご紹介した失敗例やお風呂選びのポイントを参考に、住んでからストレスを感じないお風呂を作ってください。