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注文住宅にビルトインガレージを設置するメリット・デメリット!

公開日:2022/07/15   最終更新日:2022/08/02


注文住宅に駐車場をつくる場所がない場合の対処法のひとつとして、ビルトインガレージが挙げられます。この記事では、ビルトインガレージのメリットやデメリット、設置する際の注意点をご紹介。駐車場のスペースに悩んでいる方はもちろん、これからどのような住宅にしようか考えている方もぜひ読んでみてください。

注文住宅にビルトインガレージを設置するメリット

ビルトインガレージとは、車庫を建物と一体にして、シャッターなどをつけたガレージのことです。2階建て住宅や3階建て住宅に設置されていることが多いですが、平屋建てでも設置できます。ビルトインガレージを設置するメリットをご紹介しましょう。

車の劣化や盗難を防げる

ビルトインガレージでは車を建物の中に入れおくため、直射日光による色あせや雨風によるキズなどから愛車を守れます。また、カーポートとは異なり、ビルトインガレージでは壁やシャッターにより愛車が囲まれているため、いたずらや盗難を防げるでしょう。

駐車場と家の中への移動が簡単

ビルトインガレージでは建物と車庫が一体となっているため、天候が悪いときでも車の乗り降りが楽にできます。また、車と家の中までの距離が短いため、荷物が大きい場合や多い場合にも負担が軽くなるでしょう。

固定資産税が安くなる

ガレージの面積が建物の延べ床面積の5分の1以下の場合、ガレージの部分は延べ床面積から除かれるため、固定資産税が安くなります。固定資産税を考慮して設計する場合には、面積に注意が必要です。しかし、ガレージのシャッターなどのオプションに関しては、固定資産税の対象となるため固定資産税としていくらかかるのか事前に確認しておきましょう。

駐車場代がかからない

敷地に駐車場をつくるスペースがない場合、駐車場を別に契約する必要があります。しかし、狭い土地で住宅を建てる場合でも、ビルトインガレージがあると別に駐車場を借りる必要はありません。そのため、駐車場代を節約できるでしょう。

趣味の部屋や子供が遊ぶ場所にできる

ビルトインガレージは車庫としてだけでなく、趣味を楽しむ場所や子供たちが遊ぶ場所にもできます。車をいじるだけでなく、書斎として使うことやバーベキューや水遊びもできるため、理想の生活を実現できるでしょう。また、家の中からガレージ内が見えるように設計することで、愛車の鑑賞も家の中からくつろぎながらできます。

注文住宅にビルトインガレージを設置するデメリット

ビルトインガレージを設置するデメリットもあります。後悔のない選択をするためにもデメリットもしっかりと理解しておきましょう。

1階の居住空間が狭くなる

ビルトインガレージは家の中に駐車スペースをつくるため、居住空間が狭くなり、間取りが制限されてしまいます。住宅は敷地面積に対する建築面積や延べ床面積の割合に規制があるため、ビルトインガレージがあると1階の居住空間が狭くなってしまうのです。そのため、敷地面積が狭い場合には2階以上にしかリビングが設置できないというように、間取りが制限されてしまうことがあります。

騒音や振動が家の中に響きやすい

ビルトインガレージでは駐車場と住宅が一体となっているため、車のエンジンの音やシャッターを開閉する音などが家の中に響きやすい構造となっています。高齢者や赤ちゃんがいらっしゃる家庭では、寝室の配置をガレージから離れた場所にするなどの対策が必要です。

排気ガスがこもりやすくなっている

ビルトインガレージは壁などで囲まれているため、冬場にエンジンをかけて車内を暖めておきたい場合、排気ガスがこもることがあります。そのため、換気扇を設置したり、シャッターをこまめに開閉したりするなどの対策が必要です。

建築費用が高くなる

6坪程度のビルトインガレージの設置には、250~400万円程度かかります。耐震補強が必要になったり、シャッターや換気扇などのオプションをつけたりするために、建設費用がかさんでしまうのです。カーポートは50万円程度で設置できるので、ビルトインガレージにすると建築費用が高くなってしまうでしょう。

変化に合わせた作り直しができない

ビルトインガレージは住宅と一体となっているため、大きな車を購入した場合や車の台数が増えた場合には、駐車場を別で契約する必要があります。大きな車の購入や車の所有台数が増えることが予想される場合は、広さに余裕を持った設計にしておくのがおすすめです。

注文住宅にビルトインガレージを設置する際の注意点

ビルトインガレージを設置する際の注意点について説明します。注文住宅を検討する際の参考にしてください。

老後の生活も考慮した設計にする

ビルトインガレージは、1階の居住空間が狭くなってしまうため、2階以上にリビングや寝室などを配置することが多いです。しかし、高齢になると階段の上り下りが負担となる可能性があることを念頭に置いて、間取りなどを検討しましょう。また将来、福祉車両を使うことになった場合にスロープが出せなかったり、車いすでの移動ができなかったりする恐れがあるので、ガレージの面積は広めにして余裕を持たせておくと安心です。

耐震性には注意を払う

ビルトインガレージがある住宅では、1階部分に空いているスペースが広くなってしまうため、耐震性が低くなってしまいます。地震はいつどこで発生するかわからないため、耐震補強を充分に行い、地震に備えておくことが重要です。ただし、耐震補強をすることで、建築費用は高くなってしまう傾向にあるため、耐震補強にどれくらいの費用がかかるのかを事前に確認しておきましょう。

固定資産税を意識して設備は考える

固定資産税は土地や家屋の評価額によって決まるため、シャッターを電動式にすると家屋の評価額が上がり、固定資産税が上がってしまいます。固定資産税は毎年支払うため、家計の負担になってしまうことがあるのです。詳しくはお住いの自治体に確認した後に、ハウスメーカーなどに相談して設備の内容について決めていきましょう。

まとめ

ビルトインガレージは車庫としてだけでなく、生活を豊かにすることに利用することもできます。ビルトインガレージを検討する際には、将来のことや耐震性などを充分に考慮して、間取りなどを考えてみてください。

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