注文住宅で起こりがちなトラブル事例とは?防止策を考えよう!
自分の理想とする家づくりができる注文住宅ですが、残念ながらトラブルが起こってしまうこともあります。せっかく住宅を建てるのであればトラブルは未然に防ぎたいものです。ここではどのようなトラブルが起きやすいのか、トラブルを防ぐためにできること、実際にトラブルに遭ってしまった場合にどのように対処すべきかについてご紹介します。
もくじ
注文住宅で起こりがちなトラブル事例
些細に思われる小さなことから大きなことまでさまざまなトラブルが起こっています。
■完成がイメージと異なる
注文住宅は建売と違って、施工業者との打ち合わせを元に外観や間取り、設計書などを作成します。自由にプランを作れる反面、建築会社とこちらのイメージに相違があると完成した住宅が自分のイメージしたものと違うものになってしまう可能性があります。
■工期が遅れる
予定していた工期よりも遅れてしまうことはよくあるトラブルです。天候不順や地震、台風などの天災など予期せぬことが原因で、スケジュールが遅れてしまうことがあります。また、着工後に変更指示が多い場合など工期遅延につながります。
■打ち合わせと仕上がりが異なる
打ち合わせで確認した図面と仕上がりに異なる部分がある場合があります。棚の色や配置など細かい部分は多少の変更が生じることもありますが、打ち合わせで決めたことが異なる場合トラブルになりがちです。
■設備の不具合
住宅が完成して住み始めてからドアの傷や壁紙の色むらやずれなど気になる点が出てくることがあります。これらは手抜き作業や施工ミスによるものなので、引き渡し後に気になる点を発見したらなるべく早く作業を依頼しましょう。
■近隣住民からの苦情
一般的に着工前には建築会社から近隣に対して、騒音や大型車両の出入りで迷惑をかけるためあいさつをいれます。トラブルになりやすい理由としては、工程の遅れを取り戻すために朝8時前から夕方5時過ぎまで作業をして近隣への配慮がかけることなどです。
また、大型車両が通った後は砂ぼこりが舞いやすいですが、きちんと水まきなどをして砂ぼこりを防いでいるかどうかなど意外と近隣の人は見ているため、マナー違反をしている場合にはトラブルが起こりやすいです。
注文住宅のトラブルを防ぐためには?
トラブルの多くは内容確認とコミュニケーション不足が原因です。
■担当者との連絡を密にする
イメージにより近い家にするために、担当者とのコミュニケーションを密接にし、不明点がないようにしましょう。担当者と信頼関係を築くことがトラブル回避につながります。少しでも合わない担当者であると感じたら、担当者の変更を依頼しましょう。担当者選びもとても大切です。
■近隣住宅へのあいさつ
工事が始まる前に近隣へのあいさつをしておきましょう。あいさつに行くことで、近隣住民も工事が始まることを意識できます。その際には工事の日程などを説明しておきましょう。工事が完成した際に再びあいさつに行くことでよい印象を与えられます。
■現場でのチェック
施工ミスや不具合などが起こらないよう、現場に何度か足を運び、動画や写真を撮っておくことをおすすめします。施主が定期的に現場に訪れることで、作業側も気持ちが引き締まり手抜きが発生しにくくなります。少しでも気になる点があれば随時確認すればトラブルは減らせます。
■打ち合わせ内容の記録
打ち合わせ中に図面の内容をきちんと確認するだけでなく、打ち合わせ内容を書面にしておきましょう。イメージの違いや「いった・いわない」のトラブルを避けるためにも記録しておくことが大切です。電話で話した内容についてもメモを取っておくようにします。
■一括支払いをしない
一般的に注文住宅はでき高に応じて支払います。一度に先払いしてしまうと、その後で建設会社が倒産してしまった場合返金は難しいです。家も完成せずお金も戻ってこないこともあります。工事着手時・中間時・引渡時など分割して払うようにしましょう。
注文住宅のトラブルに遭ってしまった際の対処法
さまざまな対策を取っていてもトラブルが起きてしまうことはあります。不測の事態に備えて、どのように対処するか確認しておきましょう。
■近隣からのクレーム
まずは建設会社に対応を依頼します。騒音やほこりなど内容に応じた対応をしてもらったら、一緒にお詫びに伺います。工事が終わった後も長く付き合っていく相手なので、誠実に対応することが必要です。
■工期の遅れ
遅れが発生した際に、延期後のスケジュールを提出してもらいます。その際に何が原因で遅延したかを確認します。建築会社に原因がある場合、状況に応じて補償を求めることができます。
■施工ミスやイメージの相違
施工ミスやイメージの相違は契約違反になります。契約書にその場合の対応が書かれているかを確認し、書かれていない場合には法律の専門家に相談することが必要です。また、住宅瑕疵担保責任保険についても確認しましょう。
ゼロから住宅を作り始める注文住宅は実現までのプロセスが長く、トラブルが起こってしまうこともあります。未然に防げるトラブルもあるので、事前に確認の上対策をとっておきましょう。理想的なマイホームのためにできることはやっておいて損はないです。